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TOKYO人権 第94号(2022年5月31日発行)
Jinken note/コラム
おすすめ書籍:同和問題を知る本
同和問題(部落差別)をテーマにした書籍は、専門書が多く出版されていますが入門書は多くありません。手軽にアクセスできるインターネット上の情報の中には、偏見を助長する内容の動画や電子書籍などが多く存在します。プライバシー侵害につながる恐れがある情報や差別を助長する内容からは距離を置き、「見ない、伝えない」という態度が大切です。行政が発信する情報以外に、同和問題に関心を持った人が、分かりやすい言葉で書かれた体験談などに触れる機会が乏しいことが課題となっています。「もっと知りたい」と思ったときに学べる情報源として、定評のあるものを紹介します。
部落問題と向きあっている若者たちが、どのように部落問題と出合い、どのような経験をし、今どのようなことを考えているのか。部落の若者たちのインタビュー集。
『部落問題と向きあう若者たち』
内田 龍史 著(関西大学社会学部教授)2014 年/解放出版社
インターネット上で部落に関する情報が拡散されていること、部落解放運動の変化などについて解説。同和問題の未来の方向性を模索する内容。
『ふしぎな部落問題』
角岡 伸彦 著(フリーライター)2016 年/ちくま新書
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